2023.01.09

「働きやすい」保育園を作るために。経営者は現場に見て、考え、動く!(キッズラボ株式会社:西原 優博)④

保育園の経営者は、現場を見て、よく考え、より多く行動すべき

 

Yagish 柏崎「西原さん自身の保育士経験を活かし、2015年に“保育士が働きやすい保育園”キッズラボを設立されたわけですが‥…まずどんなことから着手されたのでしょうか?」

 

キッズラボ 西原 優博「経営者である僕自身が、現場を知り、考え、行動しなければならないと思いました。設立以来続けているのは、まめに保育園に足を運び、保育士をはじめとする職員と対面でコミュニケーションを取ることです。」

 

(確かに、社長である西原さんと保育士さんとの距離感がとても近い印象でした。)

 

キッズラボ 西原 優博「例えば、採用面接で保育園に行った時も『元気?』『何か困っていることはない?』と一人ひとりに声をかけるようにしています。そうすると『実は、おもちゃを買いたくて』とか『先生の数が本当に不足しているんです』と現状を教えてくれることが度々あるんです。」

 

キッズラボ 西原 優博「こうした何気ない会話をヒントに、私自身、次の課題解決に向けて行動できますし、こうして社長自らが出向き、丁寧に話しかけることで、職員側も会社に対して安心や信頼を感じてくれたらいいなと思っています。」

 

Yagish 柏崎「さわりだけ聞いても、西原さんが保育士時代に抱いた“違和感”を丁寧に解消させている印象を受けました。」

 

キッズラボ 西原 優博「余談ですけど、職員全員に向けて手書きの年賀状も書いています。400人近くにもなると、一人ひとりに感謝の気持ちを伝える機会をつくるのが難しいので。」

 

Yagish 柏崎「(400人に手書きの年賀状を書くのはすごい。。。)」

 

キッズラボ 西原 優博「毎年やりとりをしていると『苗字が変わったな』とか『お子さん大きくなったな』とか、先生たちの暮らしの変化が垣間見えるんです。人生の通過点でキッズラボに関わってくれているんだなと思うと、胸が熱くなります

 

(本当に、職員一人ひとりに気を配っていらっしゃるんですね!)

 

保育士が本当に「働きやすい」と思える要因とは

 

Yagish 柏崎「労働条件や待遇面に対してはどのような取り組みをされていますか。」

 

キッズラボ 西原 優博「運営する上での負担を軽減するために、各園の保育士数を国の基準よりも多く配置しています。残業は原則禁止で、夏休みや誕生日休暇、リフレッシュ休暇などを設定。年間休日は129日で保育業界の中では多いほうだと思います。ランチは安価で提供していますし、交通費は全額支給、ひとり暮らしの方には家賃補助も支給。産休育休100%取得も呼びかけており、退職金制度もあります。」

 

Yagish 柏崎「(うらやましいほどに福利厚生が充実している……!)この内容を見る限りでは、退職する理由が見当たらないですね。」

 

キッズラボ 西原 優博「悪循環を止め、先生の退職理由をすべてなくすのが、自分に課したミッションでしたから、働きやすい環境づくりには力を尽くしました。でも一方で、働きやすい環境って労働条件や待遇など外的要因(外発的動機づけ)だけじゃないとも思っていて。」

 

Yagish 柏崎「と、いうと?」

 

キッズラボ 西原 優博「やりがいや達成感、保育士同士が互いを認め合える文化……というような内的要因(内発的動機づけ)が大事なんだろうな、と。私自身、保育士時代は子どもの成長を実感できた瞬間がやりがいにつながっていたり、自分が関わった子どもが卒園を迎えた時に達成感のようなものを感じていました。」

 

(子どもの成長実感がやりがい……聞けば聞くほど、社会的意義のあるお仕事です。)

 

Yagish 柏崎「先ほど、『馴染みのある先生たちがずっと変わらず見守ってくれることが子どもの安心感につながる』とおっしゃっていましたが、実は保育士自身のやりがいや達成感にもつながっている……?」

 

キッズラボ 西原 優博「そうなんです、子どもの安心感と保育士のやりがいって実はリンクしているんです。ですから、当園としては会社都合で絶対に保育士を異動させないと決めています。本人からの異動願いがあれば、話は別ですが。」

 

Yagish 柏崎「なるほど……(心底納得)。先生たちが長く働ける保育園の形が確立されつつある今、長期的な目標みたいなものはあるのでしょうか?」

 

キッズラボ 西原 優博「実は……100年続く保育園を目指しています

 

Yagish 柏崎「ひゃ、100年……!?」

 

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「100年続く保育園」を目指して。採用と育成に注力しながら、保育士を一番に考える

 

キッズラボ株式会社 会社概要

代表者:代表取締役 学校法人英進学園 理事長 西原 優博(保育士)

企業理念:子どもたちの未来を創造し、子育て世代を応援する。

本社住所:東京都豊島区南池袋3-9-8 H2ビルディング8階

※インタビューは南流山園で実施(千葉県流山市木18)

公式HP:https://kids-lab.co.jp/

採用HP:https://kidslab-saiyo.com/

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【北広島市】キッズラボ ボールパークこども園
※2023年4月開園の認定こども園

 

▼西原社長のインタビュー動画

 

 

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柏崎 宏洋

「社長の流儀」プロデューサー

「社長の流儀」コンテンツの総プロデューサーをしてます。その他、大学×Yagishの公式パートナーシップ契約締結準備、Yagishの採用担当、新規事業設計、その他色んなことを社長からやらされ、、、ではなく、喜んで対応中。