2023.01.09
金の亡者になりかけた私を救ってくれた、留学先での「問いかけ」(キッズラボ株式会社:西原 優博)②
「君はなぜその会社に入るの?」留学先での問いかけが、生き方を見直すきっかけに
Yagish 柏崎「保育園自体が“子ども思い”の作りになっていてとても驚きました!西原さんのファーストキャリアは、やはり保育のお仕事だったんですか?」
キッズラボ 西原 優博「いえいえ。国立大学卒業後、最初に勤め先は外資系コンサルティングファームでした。」
(近くを通りかかったニワトリも、思わず2度見!?)
Yagish 柏崎「(超エリート……!)。では保育事業に興味を持ったのは、いつ頃でしょうか……?」
キッズラボ 西原 優博「何となく保育園に勤めるのもいいなと思ったのは、高校時代です。地元の神戸で阪神淡路大震災に遭った年でした。でも当時は生涯の仕事にしようとは全く考えておらず。両親から言われた通りに勉強して国立大学に入学。就活は給与が高いという理由でコンサルティングファームに応募し、無事内定をもらいました。」
キッズラボ 西原 優博「家が貧乏だったので、ただただ純粋に、お金持ちになりたかったんですよね。でも、外資系企業への就職が決まったことで、思いがけず、キャリアについて本気で考える機会に恵まれたんです。」
キッズラボ 西原 優博「実は大学時代は全く勉強しておらず、内定後に留年が決定。時間的に余裕ができたため、大学5年生の終盤、思い切ってアメリカに留学したんです。英語がある程度話せないと、外資系では不利になると聞いて。」
キッズラボ 西原 優博「そんな行き当たりばったりな流れで、かの地にたどり着いたわけですが、そこで思いもよらないカルチャーショックを受けまして。」
(険しい顔になった西原さん。どんなカルチャーショックだったのか。)
キッズラボ 西原 優博「ある日、とある学生に『お前は何でここにいるんだ?』と質問されて。『君も知っているアメリカのコンサルティング会社に就職するから、英語を勉強しに来たんだよ』と返事したら、『何でその会社に入ろうとしたんだ?』と。」
キッズラボ 西原 優博「『金持ちになりたいからだよ』と自信満々に答えたところ、『金持ちっていくらぐらい稼ぐことなの?1億円?じゃあ、1億稼いだら終わりなのね?』『お前のゴールはどこなの?』とさらに質問攻めに遭って。ディベートとしては完全な負け戦で終わったんです(笑)。」
キッズラボ 西原 優博「彼と話している最中は『金持ちになることの何がいけないんだ』『社会的にも認められるし、むしろうらやましいと思われる存在になれる』と思い込んでいましたが、家に帰ってふと『あれ…?もしかして僕が間違えている??』と不安になって。」
キッズラボ 西原 優博「少し経って彼に会った時に、今度は自分から『なんで君はその会社を就職先に選んだの?』と聞いたんです。そうしたら『僕はこういう社会を作りたい。そのためには自分にこういう力が必要で、それを身に着けるにはこの会社に入ることが最も近道だと思った』と。当時の僕には思いもよらない考え方だったんですよね。」
(人生の転機を振り返り、徐々に表情が明るくなる西原さん。)
キッズラボ 西原 優博「海外では、大学を選ぶフェーズから『何をしたいのか』『なぜこの大学を選んだのか』と理由が問われるし、とにかく思考のベースが日本の学生とは全く違うんです。そこで改めて『自分のやりたいことをゴールにしよう。そうじゃないと、自分は単なる金の亡者になってしまう』と危機感を覚えました。」
Yagish 柏崎「その後、どのようにして“やりたいこと”を見つけ出したんですか?」
キッズラボ 西原 優博「まず、自分自身の歴史を半年かけて振り返りました。僕は一体、何をしている時が楽しかったのか。それらを踏まえて今後、どういう生き方をしたいのか。親がクリスチャンだったこともあって死生観みたいなものは、以前から持っていました。」
キッズラボ 西原 優博「『明日死んでも後悔しないような生き方をしたい』という自分の気持ちを踏まえた上で、たどり着いたのが『後世に残るものを作りたい』という想いでした。その想いに子供好きであることなど、掛け算をしながらたどり着いた結論が、保育園を作るということだったんです。」
(今では子どもたちと触れ合うことが日常に。)
Yagish 柏崎「留学が人生を見直すきっかけになったんですね。」
キッズラボ 西原 優博「まさに。目標がはっきりした大学卒業直前くらいにはすでに周囲に『僕は保育園を作る』と言いふらしていましたね(笑)。
こうした流れがあって、20代はコンサルティング会社でがむしゃらに働いて、ひたすら起業資金を貯め込んでいました。」
Yagish 柏崎「コンサルタントというと、かなりお忙しいイメージがありますが、、、多忙を極める中、どのようなタイミングで保育園を設立したんですか?」
キッズラボ 西原 優博「それはですね……。」
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コンサルタントから保育士へ転身。「保育士ための保育園」を自らの手で作るまで
キッズラボ株式会社 会社概要
代表者:代表取締役 学校法人英進学園 理事長 西原 優博(保育士)
企業理念:子どもたちの未来を創造し、子育て世代を応援する。
本社住所:東京都豊島区南池袋3-9-8 H2ビルディング8階
※インタビューは南流山園で実施(千葉県流山市木18)
採用HP:https://kidslab-saiyo.com/
施設一覧:
東京
【中央区】
- 水天宮前園本園・分園(認可保育所)
【文京区】
- 千石園(認可保育所)
【大田区】
- 西馬込小規模保育園(小規模保育所)
- 西馬込駅前保育園(認可保育所)
- 蒲田園(認可保育所)
- 下丸子園(認可保育所)
- 矢口渡駅前保育園(認可保育所)
- 蓮沼園(認可保育所)
- 北千束園(認可保育所)
- 大岡山園(認可保育所)
【江戸川区】
【品川区】
- 中延園(認可保育所)
神奈川
【横浜市】
- 白楽園(認可保育所)
- 菊名園(小規模保育所)
- 第一横浜楠町園・第二横浜楠町園(企業主導型保育所)
千葉
【流山市】
- 南流山園(認可保育所)
【千葉市】
- 誉田保育園(認可保育所)
北海道
【北広島市】キッズラボ ボールパークこども園
※2023年4月開園の認定こども園
▼西原社長のインタビュー動画▼
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コンサルタントから保育士へ転身。「保育士ための保育園」を自らの手で作るまで
柏崎 宏洋
「社長の流儀」プロデューサー
「社長の流儀」コンテンツの総プロデューサーをしてます。その他、大学×Yagishの公式パートナーシップ契約締結準備、Yagishの採用担当、新規事業設計、その他色んなことを社長からやらされ、、、ではなく、喜んで対応中。
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